女性の生理とダイエットは深く関係しています。生理周期に伴い、ダイエットに適した時期があるのです。痩せやすい時期を狙ってダイエットすることで、成功率アップにつながります。
ダイエットを成功させたい女性は、自身の生理周期をきちんと知ることが重要です。生理周期に沿って、女性ホルモンの量は変動します。女性ホルモンの量が変化することで、女性の体は痩せやすくなったり、痩せにくくなったりします。
生理による女性ホルモンの変動とダイエット
生理とダイエットに関する主な女性ホルモンは、エストロゲンとプロゲステロンの2つです。
エストロゲンには、女性らしい体を作る、妊娠のために心と体の調子を整えるなどの役割があります。ダイエットに関係しているのは、糖や脂肪の代謝を促す働きです。糖や脂肪の代謝がうまくいっていれば、体は痩せやすい状態です。生理終わりから排卵前までの約2週間は、エストロゲンが多く分泌されます。
プロゲステロンは、受精卵の着床や妊娠には不可欠なホルモンです。しかし、ダイエットには邪魔なホルモンと言えるでしょう。プロゲステロンの分泌が増えると、インスリンが体内で効きにくくなり、血糖値が不安定になります。こうなると脂肪を溜め込みやすい状態になるため、ダイエットをがんばってもなかなか痩せません。プロゲステロンは、生理前から生理中の約2週間ほどは分泌が増えます。
女性のホルモンバランスは、このように変化しています。そのため、女性がダイエットで成功しやすい時期は、生理終わりから排卵までの約2週間です。生理前や生理中は精神も不安定になるため、無理なダイエットは避けてください。
生理周期とダイエット
生理周期は個人差がかなり大きいので、自身の周期を把握しましょう。
健康でホルモンバランスが安定している女性なら、約28日の周期が基本です。生理が始まった日から次の生理が来るまでが28日なら、安定した周期と言えるでしょう。正常な生理周期の範囲は、25日から38日ほどです。これよりも生理周期が短かったり長かったりするなら、婦人科へ行くことをおすすめします。
また、無理にダイエットをしすぎることで、生理周期が乱れるケースがあります。必要な栄養が不足し、ホルモンバランスが乱れ、生理が止まってしまう人もいるのです。ダイエット中に2カ月、3カ月と生理が来ない場合は、やりすぎの可能性があります。
そもそも、ダイエットは健康を維持するためにやることです。ダイエットで生理が不安定になってしまっては、本末転倒です。また、過剰な食事制限による栄養不足で、肌や髪の美しさが損なわれる場合もあります。生理周期が乱れるほどのダイエットは避け、健康に痩せましょう。